彼方瞳

彼方瞳と申します。
慎んで拝読させていただきました。


流れるように躍動し、走馬灯のやうに観へてくる詩ですね。 (^^


秋には虹色の
風をみて


秋を起こす風は
七色で


秋の心を
奮はせて


秋は微睡む
北風に


強かに葉を
色づかせ


優しく葉を
色褪せて


激しく葉を
舞ゐ昇げる


躍動する雲
舞ふ葉の上に


葉の心は
黄昏れて


冷たゐ招きは
葉の舞ふ下に


空(うつろ)に靡ひて
なぶりゆく


秋には虹色の
風をみて


秋には高貴な香りに
実も紅らぐか




-置詩-

彼方瞳 拝