ちか

幾重にも重なるトラップ
序盤から伏線が張られていて、後半になりやっと解る謎があり、その構成力に感服です。


読み終わった後、不思議な感覚に襲われて、自分もこの恐怖の村に迷い込んでしまったんじゃないかと思ってしまうくらい情景が浮かぶ。

それは映画を観ているような感覚にも似ていて、この小説自体が映画のようで。

本当の恐怖とは何か?

人形が動き出すことでもなく、目の前で繰り広げられる残虐行為でもなく、自分自身が何者かがわからなくなることかもしれませんね。