メンヘラと呼ばないで
先に言っておくと「平仮名なんて読み辛くてしょうがない」なんて読む前からいう人は、スルーした方がいいかもしれない。

それが作中の効果であり、演出なので。

短編である事も１つの理由なのだろうが、個人的には読んでいて苦痛に感じるという事は無かった。

主人公の潔癖具合と自己愛は常軌を逸脱していて、端からみたら『痛い人』。

しかし、他人と殆んど接触する事無く自分の世界に浸りきり、終えた人生もまた１つの『幸せ』なのかもしれない。

このキャラクターと世界観を作る作者の能力は流石だと思った。

これをどう取るかは人それぞれなんだろうが、『メンヘラ的な話』に興味があれば一度読んでみるのも良いかもしれない。