誤差丸

こんな絵本、あったらいいな
絵本は、絵と文が互いに関わり合いながら、話が作り上げられてゆきます。
この作品に関しても、絵、文のどちらが欠けていても成立しません。
こう言うと、すぐ悪い意味に取られがちですけど、絵本って元は子供に読み聞かせて楽しんでもらうものですし、読み聞かせる側の大人も一緒になって楽しめてしまいますから、そういうものでないと意味がないんです。
この作品は、そんな「みんなを楽しませる」が魅力の源になっています。

魅力的な話を作り上げ、そして盛り上げるための絵と文がふんだんに織り込まれていて、特にデジタル処理(ですか?)によるイラストが素晴らしいです。主人公リリィのかわいらしさを際立たせていて最高です。

こういう絵が使われる絵本って意外と無いですよね? 実は斬新だと思います。本屋に並んでたら結構買いそうなタイプで。

イラスト好き、アニメ好きにもかなりお薦めです。
もちろん、そうでない方々も是非是非読みましょう。
きっと、リリィが喜んでくれます。