katazu

儚くも美しい読後感
淡々と語られる故人の想い出、そして物語を
覆い尽くす切ない哀しみ。
とても素敵だった故人との想い出が語られると
読者は自らの失った親しい人への慕情と重なって
見えてしまって、きっとこのヒロインの哀しみを
一緒に感じることでしょう。
そんな哀しみに彩られた、しかしなぜか儚くも
美しい読後感を残す作品でした。