流星

隙あり
スポーツや部活動が舞台のお話は、いつくか存在しますが。
 剣道部というのは異色でした。
 メインは恋愛ですが、物語の各所で剣道シーンが上手に描かれていて、楽しませていただきました。
 特にサゴvsレボの宿命!?の対決は、読んでいるだけでも手に汗握る展開でした。

 ・・・剣道部関連メンバーは、本業(剣道)に打ち込むのはもちろん、同時にそれぞれが恋心を抱えています。
 それが見事に一方通行状態で、最初は前途多難でした。

 想い続ければいつかは想いが通じる場合と、結局叶わなくてあきらめ、いつしか側にいる別の人に気持ちがうつろう場合もあります。
 ですが主人公・浮羽は、剣道にも恋愛にも一生懸命で、好感が持てました。

 剣道で勝機を窺うのと同様、恋愛に関してもいつかチャンスは訪れるはずです。
 その隙を逃さなかった浮羽には、見事ハッピーエンドが用意されていました。

 何事にも真剣に頑張り幸運を引き寄せる、まさに青春といったストーリーでした。