葵あいる

人は、一人じゃ生きられない
とても読みやすく、丁寧に描かれている作品です。

人を嫌い、恨み、
愛される喜び、生きる楽しさを知らなかった要。

そんな要が自殺をはかったことで、様々な人に出会います。

まるで裸の赤ちゃんのように、愛される感情をなにも知らなかった要の

成長の過程が丁寧に描かれています。

なにより、
当たり前の生活、
当たり前の愛、
当たり前に側にいる人。

それらの大切さ、

“当たり前”は当たり前じゃない、という事に気づかせてくれる作品です。


一気に読むのではなく、作品からの伝言を感じ取りながら、ゆっくり読むことをお勧めします。