清野 遥
いや、これはね……
もうこれは一冊の書籍を読み終わった気分ですね。
かなり充実した時間を過ごせたことを作者さんに感謝いたします。
内容ですが、個人的にとても好みの作品でした。
自分は理系ですが(と言ってもかなり端くれ)、作者さんのあとがきにもあるように主人公が数学に関しての知識が薄いという設定を持ってきているので、最初は難しそうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、きちんと物語内で上手く説明されているのでぜひ躊躇しないで読み進めてほしいと思います。
終盤になるにつれ恋愛要素が絡んでくる辺りに正直、アレ?と思ってしまいましたが(完全に個人的趣向で申し訳ないです)、その後の度重なる作者さんのいい裏切りがたまらなかったです。
色々戯言を言いましたが、これほどの作品を書ける作者さんに圧倒されっぱなしでした。
この世は伏魔殿。
この僕の話を信じるか否かはあなた次第……。