相手を思う本当の気持ち
出会って恋を初めて、どんどんと麗におぼれていく美羽。
幸せだと思っていた毎日を必死につかんでいる美羽だけど、その幸せは呆気なく自分の手からすり抜けていき……

とにかく、すごく切ないお話でした。
前半は恋をしている二人の幸せな話なのに、中盤からはひたすら美羽がかわいそうで。
きっと、美羽のとらわれている現状を知らない麗からしたら、特に気にすることはない行動だったのかもしれないけど、その一つ一つが美羽には傷跡となっていくところは恋愛の難しさだと思います。
ですが、最後、自分の気持ちではなく相手の気持ちを考えた結論を出した美羽の麗への想いの深さはとても優しい気持ちになれました。