結城夏乃

ラストが、心が温かくなる!
転校生の悠哉くんの積極的さと真っすぐさで、一発で物語にグイッと引き込まれました。
「この学校に好きな人がいます」を皆の前で一発目に言ってしまう悠哉くん、男らしいというか馬鹿正直というか…(笑)
掴みバッチリですね!

そして、悠哉くんの、一途にみずきちゃんを想い続けていた心には感動です。8歳の頃からですもんね…。そんな風に一途に誰かに思い続けられるというのは、憧れます。

これは是非、長編で読みたかったなぁ。というのが正直な感想。短編ならではの展開の早さではありますが、この設定では短編はあまり合っていないようにも感じました。設定が素晴らしいですし、長編として、今よりじっくりと描写も書かれた方が、感動も倍増すると思います。

そして、疑問に思ったのが、みずきちゃんは何故悠哉くんからの告白を受け入れたのかな?ということです。みずきちゃん目線なのに、いつ悠哉くんに気持ちを動かされたのか書かれていなかったので。そこも是非知りたいです!

結婚して子供が生まれてからの二人も相変わらず、しっかりとお互いを想い合っていて、仲が良くて、微笑ましかったです。
心が温かくなりました。