101010
奇妙な絆
和風ファンタジーというテーマに惹かれて読ませていただきました。
どこかおどろおどろしい、暗い孤独を感じさせる牢。幽閉されている朔緋の元に届く言葉を読んだ時にはてっきり運命の相手と逃げ出す話だと思ったのですが、予想外の展開に驚きました。
決して断てない絆で結ばれた二人。それは捕る者と捕われる者という奇妙な関係なのに、朔緋もとっての「アヤト」はずっと待っていたどうしようもなく特別な存在で。
二人の関係がこれからどう変化するのか、鬼とはどんな存在なのか、わかり合える日は来るのか。
今後の展開がとても楽しみです。