月夜六九
優しく静かな感動短編
短編集の第一話です。
残り少ない命の主人公紀子、彼女を優しく見守る夫。
ある日、紀子は公園で朝比奈ハヤトという不思議な男から、力をもらう。
その力とは、過去或いは未来の行きたい場所へ行ける力。
しかし、日々体力がなくなっていく紀子は後3回しか、使える力が残っていない。
日々衰えていく体力で、紀子が選んだ3つの場所とは?
優しい気持ちにあふれる静かな感動作で、文章も品がよく落ち着いており、夫婦の愛情にあふれたラストはせつない感動に包み込まれました。
最後の落ちは読む方によってはわかってしまうかもしれませんが、それでも感動はすると思います。
シリーズ物のようですので今後の展開は大変楽しみであります。