繭結理央

あれこれと
“詩”と“表紙”のタッグ技。

ゆえに“表詩”。

魔法のiらんど(並びにケータイ小説)の特性を活かした面白いアイディアに思う。

確かに、ケータイ小説の表紙って、どこかポエティックで、しかも初見の読者を引きつけようとヴィジュアル的にも工夫されたものが多いような気がする。このあたり、紙の小説にはない魅力でもあるような。

てことは、単に詩に特化しているだけでもダメなんだろうな。表紙の先に待ち受ける物語への、導入の役割を担っていなくてはならない。どんな物語なんだろう……と、ソレだけで読み手をわくわくさせるような創意工夫を宿していなくてはならない。

この『表詩集』には、そうした創意工夫の条件が満たされているように感じた。詩としても楽しめると同時に、その先に待っている物語のイメージも楽しめそう。私ならどんな物語を“待ち受けさせる”んだろう……あれこれと思い描いてみるのも一興だ(もちろん転載はNGだけど)。

個人的には『踏切の音』がタイプ。

「なんか好き」の理由をあれこれと探してしまったから。