清乃
軽快さの中に知性がキラリ☆
人に笑いをもたらすのは至難の業だと思う。笑いは人々に力や自信を与え活力を生むが悲しみは人々から力を奪い自信を奪い、生きる活力を奪う。
そして、
悲しいかな、人を悲しませるのは意外と簡単だったりする。
この物語は軽快な会話の中に知性がキラキラ散りばめられ、有意義な時間を与えてくれる作品だ。
橘君と水無月の会話には終始クスッと笑ってしまい続けた。水無月の華麗なる「策士」ぶりには頭が下がるばかり。これはラストの大オチ、とでもいうべきか? そこに全てがあるので楽しみにしていただきたい。
綿密に練られた構成を軽快な会話で巧みに包み隠し非常に読みやすく書かれており、抵抗を感じることなく読み進める事が出来る。
こういう作品を「面白い」と言いたい。
非常に面白く楽しめた。
「笑い」を与えてくれる作品。
おすすめ作品。