みふう
二人きりの夜を越えて。
まるで静かな雨がシトシトと降り続けているような、独特の雰囲気と空気感。
多くない文字数は、次のページへの好奇心を煽る。
年下だということを感じさせない亮の大きな優しさと愛情は、
今まで独りぼっちだった春香にどれほどの安心感を与えたことだろう。
だからこそ、
どんな理由あったとしても。
彼の手を離すことは、
言いようのない苦痛だっただろう。
愛するがゆえに、
どんな時も一緒にいるのか。
それとも、彼を思い別れを選ぶのか。
どちらが正解だなんて、
誰も決められないけど、
決して彼女の選択は間違っていなかったと思えるラストだった。
おまけは軽い気持ちで読み進めたが、
読んで良かったと思える内容だった。
二人の雨は未来に繋がっていた。
思わず胸がジーンと熱くなりました。