あおまゆこ

惹かれる
彼氏である響との関係から始まり、突然の渉の登場。

少ないページ数でどうストーリーを進め、ふたりとの関係を無理なく締めくくるのだろうと正直疑問に思っていました。

が、文章の描写やテンポ、また物語の展開に全く焦りや無理が見られず、とても自然に読み進めることができました。

「何故突然キスしたのだろう」という読み手の疑問も最後にきちんと解消されており、渉がただの軽い男に成り下がらなかった点も、凄いなと思わず感心致しました。


個人的には響との別れからもう少し時間の経った描写がある方が、より主人公の気持ちに共感しやすいのではないか、という印象を受けましたが、ただ、現在のままでも充分読みごたえのある作品でしたので評価は満点(★)にさせていただきました。

おもしろかったです。