NOEL
過去に捕らわれた切ない青春ラブストーリー
ストーリー背景には常に「雨」があり、それがストーリー全体を寂しく、切なくしていると感じました。
唯がバンドを抜けたシーンでは、その私的な理由に苛立ちを感じ、
また唯が言った「RIPSでは輝けない」という台詞は、とても寂しく残酷だ、と胸が苦しくなりました。
けれどもそれを打ち明けて、足早に店を出ていったのは、
唯にも申し訳ないという気持ちがあり、気まずかったから、という理由もあるのかなー、と唯にも感情移入をしてしまいました。
全体的に、過去を引きずる、青春を手放せない忘れられない、全てのキャラの葛藤がひしひしと伝わってきて、
感情移入せずにはいられない、身近なストーリーだと思いました。
バンドということもあり、メンバーだけでなくファンとの一体感が伝わってくる、
切なくも温かさが積み込まれた物語でした。
続きの展開がとても楽しみです。