NOEL

ポジティブな思考を持てる、ラブコメっぽいけど深いストーリー
表情からはドタバタラブコメを想像するけど、実際は落ち着いた雰囲気。


作中では主人公 瑠璃の心の成長がうかがえます。

兄から離れる寂しさ、友人との喧嘩、イジメ、過去…それらを乗り越え、ポジティブに頑張る様は、なんだか瑠璃に元気を貰えました。


中でも心に残ったのは

「いつまで心にヘッドホンつけてるつもり?そんなのつけてたら響くものも響かないじゃん」

という台詞。

恥ずかしながら私は昔クラスでハブにされたことがあり、陰口が怖くて今でも一人でいる時はイヤホンで音楽を聴いています。

けど瑠璃のこの台詞を読んで、今はそんな事されてないんだから周りの音を自分に響かせてポジティブに生きたい、と思え、なんだか肩が軽くなりました。

瑠璃は他にも、ヒトになにかを諭すような事を沢山言うので、本作には、前向きに物事を考えれ、励まされた気持ちになりました。

なので、本作は老若男女問わず読んで貰いたい作品です。


最後になりましたが、温かいキモチにさせてくれた作者さま、ありがとうございました。

このような作品が書ける事に、ただただ尊敬です。