清乃

粉雪は儚さの象徴
あとがきにて「感情のまま書き綴った」というこの作品。
確かに分かりづらい点も否めない。だが、「粉雪」という真っ白く儚くシンシンと降る雪景色が作品全体を切なく仕上げ
結果主人公の心理と同じ余韻を味わうことが出来た。


5年、という月日は粉雪が少しずつ積もっていくように主人公の心の隙間を少しずつ埋めていき彼の後押しもあって前に進もうとついに一歩を踏み出した。
深い悲しみの闇から抜け出す勇気の後押しをした彼がまた切ない。


冬の夜に読みたい作品。