涼音
また明日会うための「サヨナラ」
婚約したばかりで、幸せいっぱいだった朔人と美姫に襲い掛かった病魔。
愛する人が自分を忘れていくなんて、どれほどつらいことなんでしょう。
だから、最後に朔人が決断したある種の別れは、すごくつらくて切なくて、胸が痛くなりました。
でも、悲しいだけの結末ではありませんでした。
何度も「はじめまして」と挨拶を交わし、また明日会うために「サヨナラ」と手を振る。それがすごく一筋の光のような、小さな希望のように感じたんですよね。
この作品は朔人の視点で描かれていますが、美姫の視点でも読んでみたいと思いました。