綾ケ瀬優太(あやがせゆうた)は二十二歳の大学四年生。
記念すべき百通目のお祈りメールを戴いた事で全ての就職活動が失敗に終わり、
かねてより両親との約束だった家業を引き継ぐ為の研修期間として、夏休みの間、故郷の田舎の村へと嫌々戻ってくる。
先祖代々、千年もの昔から綾ケ瀬家が営んできた、決して家族以外の人間には知られてはいけない家業。
それは、千年の昔より存在している「あやかしの血を引く子供達」の面倒を見る事だった――。
『わが家は幽世の貸本屋さん』コラボ小説コンテスト」参加賞獲得作品
(完結作品)