生物濃縮によって人間の体内にプラスチックが入り込むことで引き起こされる奇病──プラスチック症候群。
発症すれば身体がブラスチックに変質し、長くても一年程で死に至る難病。
齢17にしてこの病気を発症してしまった少年──雨宮春斗はある日、学校の屋上で投身自殺を図ろうとしていた少女──星巻優菜に出会う。
以前通っていた学校で受けたいじめにより心に深い傷を負った彼女は、生きていても苦痛しかないと、暗い表情で春斗に自殺を図った真意を話す。
話を聞いた春斗は、人生を諦めていた優菜に「僕が死ぬまで、一緒に生きてくれないかな?」と持ち掛け、半透明に変化していた腕を見せた。
難病に苦しみながらも生を望む少年と、心に深い傷負い死を望む少女。
二人が織りなす、一年間の青春。