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でも、もしもかなうなら、あなたの暮らしの中にひとすじ、星の光を降らせられたらよかった。あるいは一輪だけ、花をそっと紛れこませたい。光るもの、あるいは清潔なもの、あるいはやわらかくてうまくさわれないもの。あなたを抱きしめているたくさんの花の中に、名前のない花を気づかれないようにすべりこませたい。
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