魔法がごくあたり前に存在した、日本の戦国時代。
織田家を始めとした大名家は魔法部隊を擁して戦乱の世に明け暮れていた。
そんな中、日本一の魔法使いの家と称される鷹無家の分家である未鍵家で、魔導書を模写する模写師として働いていた澄は、自分に宿る力で何不自由なく暮らしていた。
澄の模写する魔導書は、唱えると威力が増すと評判だったことに目を付けた未鍵家の長女・水早緒は、澄を外界から遮断して模写ばかりさせていた。
水早緒は本家である鷹無家を潰し、自分が本家として君臨しようと、ある男と手を組む。
澄は偶然それを聞き、水早緒を止めようとするが……。
そんな中、偶然澄を助けてくれたのは、闇を抱えた一癖ある本家の当主と、目が冴えるほど美しい分家の当主で……。