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そんな中、律が私達の横に歩いてきて、そっと私の手を握る。その力強い握り方はまるで大丈夫だと言っているようで、せっかく引っ込んでいた涙が溢れてきそう。

「廊下で会えば睨んできて暴言を吐く。酷い時は教室まで来て顔貸しなって昔の不良みたいなことを言う女。1日1回はランダムで教室にやってきてみおんの両親をまるで自分の両親かのようにそれも本物の娘に向かって自慢して帰っていく変な女。その女の彼氏は2人の状況を知っているはずなのに仲良くしてくれてありがとう?え、怖い。彼氏なの?保護者なの?おかん彼氏みたいな?」

止まることのない律のもはや暴言?はグサグサと3人を串刺しにしていく。本当はこれを私が言わなくちゃいけないのに。この状況に甘んじてしまって私は、自分のやらなければいけないことすらできていない。本当に申し訳なくなった。
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