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「――どうやって誤魔化そうかなあ」 底知れない金の瞳にアンナを映し、彼は口の端を曲げた。 また、夢だったということにでもしてしまおうか。 今まで、何度もそうしたように。 悪魔は邪悪に目を細めると、なにも知らない可愛い幼馴染の首筋に、愛を込めて口付けた。