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でもふと上げた視線の先、埃まみれの壁に『love mybouncer』と書かれた文字にここが紛れもなく現実世界だと察した。

私はその文字に顔を近付けながら、自分がここに居る目印にしようと文字の周りに指で丸を描いた。
63ページより