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春名七虹
9月9日
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なににも触れられない手が、汚い言葉を撫でる。
きみの花がほどけて
/中山史花
懺悔のようだった。「ごめんね」それはわたしが言わなくてはいけない言葉だった。 「楓ちゃんは、恵美のこと、わかっているでしょう」 「死んでいるものなんて、死んでいるのだから助けても意味がない」わたしにだけ聴こえる声が、わたしを呼ぶ。
青春
完結 57ページ
笑ったところを見たいと思っていた。いま、笑ってくれていた。それなのに、まるで濁流のようにさびしさが迫ってくる。
37ページより
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