亡き祖父の部屋を整理していた時のこと。
生前の祖父が作ったピアノ曲の楽譜を見つけた僕は、すぐにその虜になった。
 
そんなある日は、何でもない休日のこと。

「ふんふんふーん…♪」

僕は、その曲を口ずむ車椅子の女の子に出会った。

じいちゃんの仕事を知ったのは、じいちゃんが死んだ後だった……。