名前を呼ぶのも
直視するのも
言わずと知れたタブーだった。

高い身長に、スーツ姿。
高い鼻の影から見える目は、
見たいけど見てはいけない目。
3時の繁華街、
ネオンによって彩られる彼の表情は
まさに悪だった。

名前を口にだすことすら叶わない


彼はそういう人だ



ヒノキ ヨウ。




誰が彼を捕まえる?


誰が彼に捕まる?