このお話は、紛争地域で医療活動を行っていた外科医の男が “幸せを呼ぶ” と言われている青いアゲハ蝶を助けたところから始まる…



ある優秀な外科医は言った




生き物には皆平等があり、そして無駄な命なんてないと…



しかし人は



くたびれた診療所の医者の戯言ざれごとだと彼を馬鹿にする




それでも男は自分の信念とその腕を信じ、今日も患者の命を救うためメスを握る


その証拠に彼に救われた患者は皆口をそろえてこう言った




先生に診てもらえて良かった




そしてそれは彼女も同じ

あの日あの時あの場所で……例えそれは偶然の出会いだったかもしれない


けれどその偶然は彼女の中で運命に変わり、こう思うようになった

























先生の側にいられたらいいな…