おどけて出したこの手を取って、

作者カワタニサユウ

縁がない、はずだった。

特に年下で、甘え上手で、どこまでが本気なんだか分かんないそんな男になんて。
テレビの中で見るその彼はキラキラ眩しくて思わず手を差し出したくなった、なんて。

ただの気まぐれのはずだった。












おどけて出したこの手を取って、私に愛を囁いて?