上級使用人(メイド)として育てられた神凪 圭(かんなぎ けい)は、とある事情で西の一条家から、東の漣家へと身を移すことになる。新しい主人の漣 兎稀(さざなみ とき)は自分勝手で横暴で……かと思いきや小さな子には優しくて、少し天然で。何より笑った表情が柔らかく、とても温かい人だっ…もっと見る
私はただのメイドで
ただの使用人でしかありません
主人である、
貴方の心の穴を埋めることは不可能です
「——————それでも、一緒にいて欲しい」
「君は、お前は、貴方は、
私の、俺の、
———————全てだから」