極度の寒がりな旬香(しゅんか)は近所の公園に毎日通っていた。そこで近くの男子校に通う輝竜(きりゅう)と出会う。からかってくることもあるけど、何かと旬香を気にかける輝竜。しかし、輝竜には大きな秘密があった。
ひらひらと舞い落ちる桜の花びらに
名前をつけるのなら
君はなんと言うだろう。
きっと抜群のセンスで
綺麗な
心が踊るような
世界が光り輝くような
そんな名前をつけるだろう。
でも君は、桜が咲く頃
─────もうこの世にはいない、
らしい。