時雨のようにコロコロ変わる織華の機嫌に愛おしさが募って。その心情変化も何もかも ぜんぶ夕のためなんだもんな、と考えると、愛の偉大さを改めて教えてもらえた気がしています。

 ちょうど今の時期に降る雨のことかな、なんて思いを馳せる秋の終わり。きっと今日もどこかの世界線で彼らは喧嘩して、笑い合って、泣き合って、抱きしめ合うんだろうな、と思わず口角が上がってしまいます。

 依存というか、盲目というか。夕と織華を繋ぐ関係をそういう言葉で表そうと思えば表せますが、なんとなく、そんな生温いもので片づけたくない自分がいました。もっと深くて、たとえ飽きても求め続けて手放せない、かけがえのない存在。生きるために一緒に居続ける。互いに必要不可欠な温もり。時に熱く、時に柔らかく絡み合う想いに憧れを抱いてしまうのも致し方無いことだし、惹きつけられる他ない日常を覗くことが出来て、幸せな心地に浸っています。サイド切り替えで新たに知る、愛の形に胸のときめきを隠せませんでした。

 お互い寄り添って歩んで、でも上手くいかなくて、ぶつかって、謝って、の繰り返し。それを二人にはずっと続けていて欲しいなあ、と感じました。夕、とりあえず、織華の誕生日とか、特別な日くらい、定時に帰ってあげてね。愛らしい二人のこと、これからも応援しています。

 素敵な作品をありがとうございました