いっそのこと、嫌いになりたい。

作者さくら葵

さくら葵のノンフィクション。

有名私立高校に通い、演劇部で活躍する葵。
至って普通の女子高生。

しかし高校2年の春、「嫌い」な母が亡くなり、「可哀想」な女子高生となった。

そんな私の日々を文字に起こしたい。

私だけではない。家族に、または友人に、先生に、みんなも少しは感じたことがあるだろう…

「大嫌い」



そう思えたら、どんなに楽なんだろう。



家族に、友達に、先生に、通りすがりの人に。












自分に。








  


分かってる。

 

こんなこと思うのは、私だけじゃない。


誰しも一度は思ったことがある、それは子どもの戯言と変わりないような、そんなしょうもないこと。







全然、真新しくとも何ともない、うんざりするほど平凡なことなんだって。














そんなこと、私が一番分かってる。














あーあ、いっそのこと、一人になれたらいいのに。