物語全体のあらすじ



 県庁に勤める父の仕事の都合により限界集落の村・物然村ブツゼンムラに引っ越す事になった息子・天成アマナリ シュウは向かう電車の中で妙な夢を見る。

だが、目が覚めればそれは忘れてしまい、あるのは『殺された』という妙な確信だけ。

幾ばくかの不安を抱えながらも村に到着した周はそこで、父の部下となった女性の娘・刃元ハモト マドカと出逢う。



 村の中を案内して貰い、極少数となった学校の中で友人達と少しずつ友情を育んで行く周。そんな中、村に伝わるある伝説を彼女から教えて貰う。

それは、過去この村であった悲恋譚。

その日の夜、周は再び夢を見る。電車の中で見た、自身が殺される夢を。

相手が誰かはわからない。けれど、周はその人物を知っている気がしてならなかった。

それでも向かった学校で、友人の岩石イワイシ 凛花リンカ渕垣フチガキ 明日羽アスハそして円から、良き友人として認められた周は彼女らとより深く関係を築いていく。




 約半月が過ぎ村にも馴染んだ頃、僅かな綻びが起きた。

それはやがて取り返しの付かない結果を招き、周を終わりなき世界へと閉じ込めてしまう。