父の野田大介が死んだ翌年のことだ。
 G大獣医学科4年の野田陽介に、母、高木和子から、別荘へ招待する手紙が届いた。
 母は18年前父と離婚し、父の学生時代の友人、高木洋一の後妻として嫁いでいたのだ。
 
 別荘に行った陽介は、そこで初めて会う17歳の高木美月に、期間限定で恋人になって欲しいと頼ま…