あの手紙を拾ったことが、全ての始まりだったのだ。「成瀬さん、俺の彼女になってみない?」「全力でお断りさせて頂きます」「ははっ。そう言うと思った」平岡くんの冗談を、私は確かに否定した。──それなのに、私が平岡くんの彼女ってどういうこと?ちょっと待ってよ、ウソでしょう?