あらすじ
生きる意味を失くし、色を失った世界で生きていた主人公―秋山叶多は、自身で命を絶とうと屋上に立っていた。しかし、その叶多の行動は一学年下の後輩の少女―春瀬結菜に止められてしまう。そこからその結菜に付きまとわれる日々を過ごしていた叶多だが、結菜と過ごしていくうちに、段々と自分の世界が再び色付き始めていることを感じていたが、その矢先、結菜は何者かに襲われ殺害されてしまう。
そのことを知った叶多はひどく落ち込み、自暴自棄になり何もかもよくなってしまう。それほど叶多にとって結菜の存在は大きくなっていたのだ。
そんな絶望の淵にいた叶多の前に一人の老婆が現れた。その老婆はなんと結菜の祖母で。そして、その老婆から驚くべき結菜の真実を聞かされる。
結菜のことを話し終えた老婆は叶多に告げる。
「あんた、過去に戻って孫を救うつもりはないかい？」
その言葉を聞いた叶多は、過去にタイムリープして結菜を死の運命から救い出すことを決意する。
「絶対に救って見せる。たとえどんな【代償】を背負うことになっても」
叶多は飛ぶ。一つの決意と【代償】を背負って。