満月の日に彼女は現れる。それと同時に1つ1つ、何処かで何かがゆっくりと壊れていく。
満月が出るその日に彼女は現れる。
「ほら、もういっぺん立ち上がって殴りかかってきなよ。」
冷めた目で。
冷徹な笑みで。
彼女は再び拳を握る。