冷たいアイスは体温で変化して

作者ねこもねこ

イタズラ好きの彼女は、今日も僕にイタズラを仕掛けてくる。
夕方公園で男女が最近できたばかりの店のアイスを食べる。
付き合ってもいない僕ら。
これって、ただの友だちなのか……?


「ねえ、私のこと好きでしょ」

 彼女が言った。横に目を向けると、さっきまでアイスを見ていた視線がこちらを向いた。潤んだ丸い瞳。柔らかい薄茶の髪の毛。ふっくら白い頬。小さな薄ピンクの耳。