「言葉にしないとわからないじゃない。言わないから誤解やすれ違いが起こるのよ」いつも君は不機嫌に、口下手で無口な僕にそう説教する。次から次へと言葉が出てくる君と口ごもってばかりで言いたいことが言えない僕は、見事に正反対だった。全然噛み合ってなかったと思う。だけど共に歩む人は君だとずっと信じてた。
さっきはごめん…
君の望む言葉を贈ることができなくて…
少しほっぺたを膨らませて不満げにうなずく
君は可愛い人だった
表紙はPicrewの「Switch式女の子メーカー」で作成しました。