讃美歌が聞こえるような美しい雰囲気の中で進む、物語。登場人物たちのかけ合いの会話の中に、"人とは" "生死とは" がギュッと凝縮されていて、痛いくらいに共感し、何度も読み返してしまいました。今、悩みを抱えながら生きている人たちの心に少しずつ沁みていくようなふたりの会話に、心地良ささえ覚えます。素敵な作品を、ありがとうございました。