久しぶりの二人きりの夕食タイムはいつもより断然冷たい空気の中だった。ルームメイトの朋美から告げられた内容に、遥は。学生♀→社会人♀片思い百合短編
自分を呼ぶ声をくすぐったく感じた時とか、ラブソングを聞く度に思い出してたのはあの人だったな、だとか。自覚する瞬間なんてきっと人それぞれだ。
でもその瞬間には確実に、何か決定的な音がする。
女子大生遥は、高校からの友人である朋美と共に暮らしていた。仕事をしている朋美との、週に一度約束された月曜日の夕食時。
平和に流れていた日常が、朋美のある報告によって崩れる。