孤独な吸血鬼に永遠のキスを

作者なかむ楽

永遠の愛を誓う神聖な場所で甘美で背徳的な行為──血を吸われて吸血鬼になった大正時代を生きた小夜と、吸血鬼を狩る孤独な吸血鬼の話。



吸血鬼事件が帝都を震撼させていた大正時代。


小夜は、英国から来た怜悧な美貌の青年・ジュダスの世話をするようになり、叶わぬ恋心を抱くようになった。


ある夜、吸血鬼に襲われそうになった小夜を助けたのはジュダスだった。彼は教会建設の技術提供ではなく、吸血鬼を狩る吸血鬼として来日していた。



吸血鬼を倒し、別れを告げるジュダスの最後の願いは、小夜との深いつながり。一夜限りの逢瀬に小夜は身を投じる。





翌日、小夜の伯父が吸血鬼を成敗しようと洋館を焼き討ちし──