かつてみんなから尊敬されていた戦場の英雄は、自らの作戦ミスで多数の隊員を亡くし、体も心も深く傷付いていた。故郷に戻っても、与えられた閑職をこなしながら人目を避けるように暮らしていた男に寄り添うのは、兄弟のように育ってきた可愛い『弟』の様な存在。このまま、小さな町で静かに暮らしていくものと思っていた…


この大地を君に捧ぐ