紫のクロッカス

作者hana

拝啓 私たち


これは私たちの恋愛人生の集大成です。

周りから見たらどんなにクズな恋愛でも、バカにされるようなどうしようもない恋愛でも誰かを一生懸命【愛した時間】だった。



愛、なんて語れるほど生きていないけど。



切ないも、悲しいも、寂しいも、どうしようもなく誰かに振り回さられる自分も恋をしている自分は情けないところも含めて、好きだった。


あの頃、感じていた切ないも、悲しいも、寂しいも今日もまたどこかで違う女の子が感じてる。



今日も、どうしようもない男にどこかの女の子が振り回されて傷ついて泣いて。

それでも好きでどうしようもなくなっている。



でも、大丈夫。

あなたは可愛い。好きは素敵。


もう泣かない幸せのためにその恋を終わらせる。

幸せな恋をするためのその悲しいは集大成。



紫のクロッカスみたいに、その愛に後悔してもそれでも幸せを諦めない。