まずは10万字以上の執筆お疲れさまでした!
藍花ちゃんの書くお話は、細部までとても丁寧で、読んでいるとその風景だったり場面だったり人物だったり、心情だったりが浮かんできます。だから、この作品を読んでいる間はすごく心が苦しかったです。理不尽で横暴な祖父母。頼りなく可哀想な両親。腹立たしくてたまりませんでした。どうにか律花ちゃんと奏くんが結ばれる方法はないのか、どうにかして二人には結ばれて欲しいと思いました。それでもどうにもならない事はある。二人の気持ちを考えると本当に心が痛くなりました。だけどそれぞれ違う道を選び進んでいく姿はとても美しかったと思います。久揮さんの大人で静かに支えてくれる優しさと不器用さも素敵でした。
痛くて、苦しくて、思わず涙が出てしまうけれどたくさんの温かさが詰まった作品でした。この作品を読むことが出来てよかったと思います。