多少のモヤモヤは残るけどそれ以上でもない「悪気はないけどさん」の絵美だが、沙織に対するイライラを日増しに募らせてゆきます。その気持ちは言動にも表れますが、周囲に気付かれないところで行うのでモンスター化している事に誰も気が付きません。反対に「気にしすぎ」と沙織をたしなめます。本当に気にしすぎなだけなのだろうか?沙織がそうそう思い始めたある朝、髪が大量に抜け落ちている事に気が付きます。身体は叫び声をあげているのに心は反応せず、何事もなかったように会社へと出かけて行く沙織。
沙織は心身共にボロボロになって会社を辞めますが、絵美は上司から多少のペナルティを受けたものの反省もなく次のターゲットを見つけ出します。絵美が反省しないのは「常に自分は正しい」と信じて行動しているので、うつ病になった沙織に対して特に悪いことをしたとは感じないまま物語は終了します。
会社を辞めて心療内科に通うその後の様子は作中所々に盛り込まれます。